サリドマイド個人輸入量が半減(医療介護CBニュース)

 厚生労働省は1月7日、サリドマイドの昨年度の個人輸入数量が26万2882錠(カプセル)で、前年度の49万8892錠の半分程度に減少したことを明らかにした。サリドマイドは、藤本製薬(本社=大阪府松原市)が多発性骨髄腫治療薬として一昨年10月に承認を取得し、昨年2月から販売を開始しており、同省の担当者も「サリドマイドの承認が一つの大きな要因になった」と指摘している。

 サリドマイドはかつて、催眠鎮静剤などとして販売されていたが、つわり止めとして服用した妊婦の胎児に重い障害が生じるなどの薬害事件を引き起こし、1962年に販売が中止された。しかし、90年代に海外で多発性骨髄腫への治療効果が報告され、米国、オーストラリアなどでは厳格な安全管理の下での使用を条件に承認されており、国内でも藤本製薬が多発性骨髄腫治療薬として昨年から販売を開始していた。
 同省は承認に当たって厳しい条件を付けており、同社のサリドマイドによる治療は原則として、「日本血液学会研修施設」の「日本血液学会認定血液専門医あるいはその指導を受けられる医師」に限定されている。また、処方医師や患者などは、同社の「TERMS(サリドマイドの教育と安全使用に関する管理システム)」への登録が義務付けられている。

 サリドマイドの個人輸入数量は2001年度に15万6600錠だったが、02年度は44万454錠と急増。06年度には59万590錠に達したが、07年度は49万8892錠に減少し、昨年度はさらに半減した。
 同省の担当者は「国内で販売されているのは100ミリグラム製剤のみで、それ以外の剤形のニーズもあるので、今後も個人輸入がゼロになることはないだろう」と話している。


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