小沢氏聴取焦点に…資金移動、合理的理由示せるか(読売新聞)

 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地取引疑惑が強制捜査に発展した。

 東京地検特捜部は13日夕、政治資金規正法違反容疑で、陸山会事務所や同会の事務担当者だった石川知裕衆院議員(36)の議員会館事務所、大手ゼネコン「鹿島」本社などを一斉捜索した。

 任意の聴取要請に応じる姿勢を見せない小沢氏に対し、徹底解明を目指す立場を鮮明にした特捜部。捜査は緊迫した局面を迎えた。

 ◆現金4億円◆

 東京都港区の赤坂御用地に面したマンション「元赤坂タワーズ」。この日午後5時、東京地検の係官ら6人が捜索に入った。同マンションの9階の1室を陸山会が購入し、小沢氏が事務所として使用している。

 「2004年10月上旬に、小沢先生から現金4億円が入った複数の紙袋を渡された」。石川議員が先月の特捜部の事情聴取で供述した、現金4億円の受け渡し場所は、この元赤坂タワーズだった。

 石川議員は4億円を同会の複数の口座に入金し、10月29日午前、世田谷区深沢の土地(476平方メートル)の代金支払いに充てた。石川議員は、04年分の同会の収支報告書を作成する際、この4億円を収入として記載しなかったことを、特捜部に認めている。この不記載を小沢氏が認識していた場合、政治資金規正法違反に問われる可能性も出てくる。

 ◆なぜ融資◆

 「小沢先生に資金繰りを相談し、小沢先生から借り入れることになった」。石川議員は土地代金の調達について、そのように供述している。この通りなら、小沢氏は、自ら用意した資金が土地代金に充てられることを知っていたことになる。

 ところが同会は土地代金を払った直後に、「小沢一郎政経研究会」など三つの関連政治団体から資金をかき集めるなどして、10月29日午後、銀行で4億円の定期預金を組み、これを担保に小沢氏名義で同額の融資を受けていた。小沢氏はこの融資関連書類にサインしていた。

 収支報告書にはこの定期預金と融資だけが記載されており、この資金移動は、簿外の資金を土地代金に充てたことを隠すための工作だった疑いが出ている。土地代金を自ら用意しながら、なぜ、4億円もの融資を受ける必要があったのか。小沢氏の聴取が行われた場合、同氏が合理的な理由を示せるかが焦点になる。

 ◆巨額の資金移動◆

 同会では05年と07年にも、収支報告書に収入や支出の記載がない計12億円の資金移動があったことが判明している。

 石川議員は05年3月、小沢氏から現金4億円を受け取り、その後、陸山会の口座に入金し、同年5月に一括して引き出していたと供述。また、同会は07年5月頃にも4億円を支出し、石川議員の後任の事務担当者だった元私設秘書が小沢氏に渡していたという。

 05年9月には衆院選、07年7月には参院選が行われている。国政選挙の数か月前に引き出された2度の「4億円」が何に使われたのかも、今後の解明の焦点になりそうだ。

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